武居創(ex. OCEANLANE) - 音楽が聞こえてくると、目の前が素晴らしい風景に変わってゆく ー -

IMG_2587_88朝から重く垂れ込めていた雲の間から、陽の光が漏れ出して客席を照らし始める。
客席を見渡せば懐かしいバンドのTシャツを着たファンの姿も多い。勿論OCEANLANETシャツも例外ではない。
この日の武居創(ex.OCEANLANE)の演奏は、アコースティックギターでの弾き語りのスタイルだ。
イスに腰掛け缶ビールを引っ掛けながら、自身のアコースティックプロジェクトであるFoxclub名義の曲を中心に演奏した。

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彼が歌うメロディーはシンプルながら、バンド時代から変わらない独特のウェットな憂いがある。
そこに彼のルーツでもあるUKや北欧のバンドが透けて見える。
このステージでは、特に弾き語りという最小形態での演奏によってその憂いがより鮮明さを増し、彼の澄んだ美しい歌声に会場全体がじっと聴き入っている雰囲気が印象的だった。

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「大橋くんとクワイアー(Choir touched teras chord)のみんなにやってくれって頼まれて」と前振りしながら演奏が始まった最後の曲は”Everlasting Scene”
OCEANLANEの最初のアルバムの冒頭を飾る曲だ。
『音楽が聞こえてくると、目の前が素晴らしい風景に変わってゆく』と歌われるこの曲は、偶然だとしても今日という日にふさわしい。
前方のエリアに詰め掛けた観客の中には涙ぐんでいる人も多かった。

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最後の曲が終わり、会場を包む拍手を背にステージを去る彼の姿を見送りながら感じたのは、過去のバンドへの懐かしさではなく、いま彼が産み出している音楽の美しさへの感動だった。
今後の活動に大いに期待したい。

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photo : 小坂淳  writer : 山田友佳里/@TbNyMd

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